以前、オーストラリアで働く日本人のお寿司屋さんのオーナーと話をした事があります。
彼はオーナー兼寿司職人として、奥さんは一社員としてそのお店で働いました。
オーナー夫婦の悩み
休みが週に一回あるかないか。
夫婦で同じ日に休めない。
オーナー夫婦が休みでも店が回るシステムができていない。
任せられる信用できるスタッフがいない。
日常業務を任せないマネージャーの話
以前、働いていた店でマネージャーが長期休みになった時、事務業務が曖昧になってしまった事があります。
事務業務を自分でするのが好きで、他にスタッフに任せたくないのか、はわからないのですが、マネージャー以外のスタッフは細かい事務業務のやり方を知りませんでした。
店のオープニング作業、つり銭、商品棚のストックの追加など。
知っていても、やらなかったというのが本当の事実かもしれません。
なぜなら、マネージャーが厳しすぎて、ちょっとでもやり方やタイミングを間違えるとダメ、余計なことをするとダメ、掃除の仕方もダメ、つり銭箱を触ってもダメ、とにかく、マネージャーのルールと違うことをすると小言を言われたのです。
ここまで厳しくなると誰も手伝えなくなるんですよね。
他のスタッフがどこまでやっていいのか、どこからがマネージャーがする仕事なのか、微妙でした。
結局、マネージャーがホリデーに行く数日前に他のスタッフに業務を委託したのですが、慣れていないため忘れてしまうことも色々とあったのです。
もちろんそこにも駄目出しされました。
当時のオーナーはスタッフ全員に細かい業務ができるようになってほしいと言っていました。
マネージャー理想の姿
他のスタッフが話しやすいようにいつもオープンであること。(話しかけられたら無視しない)
公平であること。
他の特定のスタッフと仲良くしすぎない。(仕事上の関係性が悪くなる)
見本になること。
他のスタッフを信用すること。(仕事を委託する)
フィードバック、良し悪しだけでなくアドバイスとフォローアップ。
わかりやすい目標を作る。
オーナーがいなくても店が回る。
最後に
以前、私が日本でマネージャーをしていた頃、マネージャー業務が本当にうまくいかなくて悩んでいました。
その時の上司からは「自分のものさしに他の人を合わせないように。」と良く言われていました。
今考えると、自分にも他人にも厳しすぎたなと反省することも多いです。
オーストラリアでマネジメントの勉強をして、あの時知っていたら他のスタッフにもう少し違ったアプローチができたのになとちょっと後悔しています。
最初に話したオーナー夫婦もこんな理想のマネージャーやマネージャーの代わりになるスタッフがいたら、家族でお休みを取ることも可能だったのでしょう。
人間ですから、全てが完璧というわけにはいかないのですが。