家族や日本、住みなれた環境から離れて暮らし始めると、さみしく感じることがありますよね。
それをホームシックと言います。
今回は私がどのようにホームシックを克服したのかをお話しします。
ホームシックを克服した5つの方法
なぜホームシックになるの?
海外で言葉が通じないから?違います。
言葉が通じないのではなくて、
環境(家族が)が違うから今までやっていたことが当たり前にできなくなるからなんですね。
(他にも色々理由はあると思いますが。)
例えば家に入るときは靴を脱ぐとか、ご飯はお米とか、寒ときは暖房があるとか、毎日お風呂につかれるとか、言わなくても伝わるとか食べたいものがいつもあるとか、カーペットでゴロゴロするとかね。
私がホームステイをした家はニュージーランド人のお父さんとシンガポール人のお母さんと2歳の女の子の家でした。
ホストファミリーとはいうものの、自分の本当の家族ではないことでやはり
相手に気を使ってしまうのがきっかけだったと思います。
常に緊張していました。
私が渡豪したのは4月の中旬。
オーストラリアでは秋になりかけていて、年間300日は晴れと言われるゴールドコーストでも毎日のように雨が降り、寒いのに冬服を持っていなかったのです。
あるのは薄手のロンT、薄いカーディガンとかろうじてユニクロのダウンジャケットだけ。
その気候でかつて風邪などほとんどひいたことのない超健康児の私が風邪を引いてしまったのですが、気候以外にも問題がありました。
なんだかわかりますか?
暖房がなくて(もともと温暖な場所なので暖房がない家も多い)、眠る部屋が寒いことをホストファミリーに伝えられなかったのです。
単純なコミュニケーション不足なのですが、あの一言が伝えられていたら風邪もそれほどひどくはならなかったはず。
さらに寒い日にも関わらず湯船ではなく4分以内にシャワーを済ませなければならないという過酷な挑戦をしなければなりませんでした。
(当時は大変な水不足で各家庭に政府から4分の砂時計が配布されていて、私はそれを渡されていました。)
4分のシャワーで体を冷やし、寒い部屋で眠り、薄着でいたために
風邪をひいたのです。
言いたいことが言えないのは英語が話せないからではなくて、コミュニケーションが苦手なその人の性格も関係しているかもしれません。(私みたいに)
現実に、英語がほとんど話せない人でも何となくコニュニケーションを取れちゃっている人ってたくさんいるのです。
日本でも同じで、
誰とでもフレンドリーで自分の意見が言える人はホストファミリーともコミュニケーションが取りやすくホームシックになりにくいのかもしれないです。
いうまでもなく、風邪を引いたりすると心細くなりますし日本にいても一緒ですよね。
できるだけ病気にならないようにし、特に違う環境の場合は体調管理はしっかりしたほうがいいです。
どのように克服したのか?
1. 語学(専門)学校に行く
海外で暮らし始めるとその土地のことやお店、バスの乗り方などが全くわからずに、旅行と違って特に用事がなければ時間が余ってしまいます。
日本で1日が24時間あっても足りないくらい毎日忙しくしていたのに、突然時間ができてしまうとちょっと不安になるんですよね。
そこで語学学校や専門学校に行くことで決まった時間で生活するとさみしさが紛れますし、学校周辺のレストランや図書館などわからないことを聞くことができます。
語学学校には日本人もいますし、同じように自分の国からオーストラリアにやってきた他の留学生が沢山いて似たような境遇なので、話もしやすく友達も作りやすいです。
学校に行くことで自分がどこかに所属しているという欲求が満たされるので心理的にも安心できるですね。
2. 仕事を始める
ワーキングホリデーだと仕事をすることができます。
学生ビザでも時間制限はありますが働くことができます。
海外では生活費がなくなると不安ですよね。
当たり前ですがお金は色々な場面で本当に必要で、お金がなかったら日本に帰るしかありません。
そのお金の不安を解消するためにもバイトをするとぼーっとする時間が減りますし、収入もあり、サービス業なら英語の勉強にもなります。
さらにそこから人脈が広がり、交友関係も広くなっていくのでもっと色々な経験ができるようになります。
3. シェアハウスに入る
私にはこれが一番効きました。
ホームステイでは気を使っていた分すごく疲れてしまって、毎日母に電話していましたが、
シェアハウスでは自由にできる分、本当にストレスが少ない。(ホームステイに比べて)
夜遅くなっても迷惑をかける相手がいませんし、ご飯が必要かどうかという連絡もしなくていいので、その時の気分で出かけることができます。
そして、シェアメイトと仲良くなると一緒にいる仲間ができるのでさみしく感じなくなるのです。
シェアハウスに入る前は色々と調べた方がいいですが、好きな時間にご飯を食べ、好きなものを食べ、好きな時間に帰って好きなことができます。
日本でやっていたことが当たり前にできるようになると
自分の生活リズムができ劇的にホームシックが改善します。
4. 楽しいことを探して楽しむ
語学学校でできた友達と学校の後でショッピングに行くとかご飯を食べに行くとかパブに行くとか図書館で行われている無料の英会話教室やミートアップに行くとか友達の家に遊びに行くとかでもいいです。
誕生日パーティーや語学学校の卒業パーティーなども毎日どこかでだいたい何かしら行われています。(ゴールドコーストはパーティーの街!)
そういうところにどんどん出かけましょう。世界中に友達ができます。
ゴールドコーストならビーチをただ歩くだけでも気分転換になりますし、学校主催の日帰り旅行もオススメです。
友人と一緒にご飯を作るのも楽しいですね。
特に世界中からきている学生たちに各国の家庭料理を作ってもらうとか、本場の味に近くて美味しいのです。
これは1日のうちで暇になる時間をなくすのが目的です。
日本にいるとカラオケや24時間空いているレストランや漫画喫茶、居酒屋でも、なんでも便利で行くところもたくさんありますよね。
コンビニも24時間営業でラーメン屋さんも美味しいです。
しかしオーストラリアは違います。
ショッピングセンターが5:30に閉店し、コンビニは高くて商品も少なく、レストランも高いし生活費を節約したい学生には毎日通える金額ではありません。
(24時間空いているお店はあるのかな?)
日本と違う環境に戸惑いますが、できるだけ楽しいことを見つけるとホームシックに効果があります。
違った楽しみ方を見つけてみてください。
5. 時間が経つのをもう少しだけ待ってみる
それでもホームシックが辛い時は、当初の気持ちを思い出して
後1ヶ月だけ頑張ってみてはどうでしょうか?
「なぜここにきたのか?」
「目標はなんだったのか?」
「家族や友人になんと言って日本を離れたか?」
「家族や友人はなんと言って送り出してくれたのか?」
「今帰って、後悔しないか?」
誰でもいいので、そのことを誰が同じような境遇の人に話してみると気分が落ち着きます。
何度でも気持ちが落ち着くまで話しましょう。
「もう少しだけ頑張ってみて。きっと”何か”見つかって、ここにきてよかったと思える時が来るから。」
私がホームシックを克服して海外での生活を楽しんでいるときに友人に行った言葉ですが、その友人はホームシックを乗り越えオーストラリアが大好きになりました。
現在はオーストラリアでとても幸せそうに暮らしています。
最後に
全くホームシックにならない人もいると思いますが、私は過去に3回ホームシックになったことがあります。
日本語を話しただけで泣きそうになったこともあります。
結局は時間が全てを解決してくれたのですが、その間は本当に辛い。
たくさん話したし、何かできることを探して行動したり、行ってみたい場所に行ってみたり、色々な工夫をしました。
空虚感に襲われた時はとにかく元気になりそうな友人や両親に連絡を取りました。
辛い時には自分が過去に乗り越えてきたことを思い出して、この試練も必ず乗り越えられるといつも自分に言うとなんとなく乗り越えられます。
あとは積極的に行動して友達を作ること。友達次第でその後の生活が本当に変わるので。
でも本当に辛かったら帰ってもいいんです。
だから大丈夫。
まとめ
- 環境の違いに順応できなかったり、コミュニケーションがうまく取れなかったり、慣れない土地で病気をした時にホームシックになりやすい。
- 学校にくと所属する場所ができ、友達もできて心理的に安心できる。
- 仕事やバイトを始めることでお金が減ることからの不安をなくし、暇な時間を作らずにすみ交友関係も広がる。
- シェアハウスに入ればホームステイの決まりや時間からの束縛がなくなり自分の生活リズムを作ることができてホームシックが改善されやすい。
- とにかく楽しいと思えることを探して時間を過ごす。ショッピングや英会話のミートアップ、友人の家などに行く。
- 友人に話したりしてもう少しだけ時間が経つのを待ってみる。
- ホームシックはその生活に慣れてくるくらいの時間が経てば落ち着くよ。