私が友人の元パートナーからもらったのは、彼が一度目の結婚をした時に彼の親友から贈られた手彫りのトラベルブッタでした。
笑っていらっしゃるトラベルブッタ。実物です。
当時の私は結婚もしておらず、今のようにステキなパートナーがいたわけでもありません。
その「幸せではなかった結婚のお祝いの贈り物」をもらうだなんて、もう嫌な予感しかしていませんでした。
何度も断り、困るからと言ったのですが、結局彼はそのトラベルブッタを私の職場に置き去りにしていったのです。
もらったものが神様ということで、わたしもぞんざいに扱えず、少しながらも多少の知識があったため、家族にお祈りの仕方をおしえてもらい、一晩中職場に置かせてもらいました。
神様(の木像)は笑っていらっしゃいました。
後日、その彼の元パートナーである私の友人にはなしをして一緒にトラベルブッタをお寺に返しに行く事になりました。
と言ってもゴールドコーストにはたくさんお寺があるわけではありません。
トラベルブッタの出身はバリでしたが、ゴールドコーストで見つけたタイのテンプルに行く事にしました。
ようやくあるべき場所に戻ったトラベルブッタは、わたしが旅に出たり引っ越したりするときにはいつもそばにいてくれているのだとか。
これは私が今のパートナーに出会う数週間前の話です。
私とパートナーとの出会いは彼がホリデーでゴールドコーストに遊びにきていて、たまたま髪の毛を切ったのがきっかけでした。
が、トラベルブッタが私と彼をひき会わせてくれたのかどうかはわかりません。
正直、トラベルブッタは人生で1番困った贈り物でした。
最近ではあちこちでブッタやゾウの神様の置物などを見かけます。
いらなくなってポイっとできるものではありません。
気軽にあげたりするものではないのかなと感じています。
クリスマスシーズン、あなたはどんなプレゼントをおくりますか?