前回、子宮筋腫の治療のため専門医に行って手術を受けた話をしました。
手術後に専門医の話を聞きに行き、今後、半年は自然妊娠ができやすい時期だと言われたものの、相手が海外住まいだったため、結局その半年間の間に妊娠することはできませんでした。
体の中で起きていることで、お腹の中が見えるわけではないので、とても不思議な感じで、半年経ってもきっと妊娠できるだろうと、少し軽く考えていたのです。
結婚をして、子供が欲しいというカップルと、まだ結婚していない私の立場ではおそらく周りからのプレッシャーみたいなものもないと思っていました。
それから何年か経ち、子供はやっぱり欲しいと思っていたのですが、パートナーに恵まれず、一人ではドナーを見つけて体外受精で子供を持つという選択は経済的にも、精神的にもその時の私にはできませんでした。
しばらくして今のパートナーに出会ったのです。
彼は全て私の話を聞いてくれていました。
しかし、何年かは私たち自身が落ち着くこと(永住権取得)が優先で子供のことは後回しというか、考えられない状態だったのです。
私は自分がどんどん歳をとって、子供が持てるリミットをひしひしと感じていて、それとなく子供の話をしてはいたのですが、彼の中ではそれどころではないくらいのプレッシャーがあったのだと思います。
その話をするたび、喧嘩になりました。
せめて永住権が取れるまでは待とう。と自分に良いかせ、リミットも感じつつ今年ようやく永住権が取れたのです。
しかし、私はリミットとこれから子供を持つリスク、これまでの経済的自由や時間などを考えて、徐々に諦めるという選択を受け入れ始めていました。
彼とその話をするのも怖かった。
ところが最近、酔ったパートナーが突然こんなことを言い出しました。
彼は子供が苦手だということは一緒に住んでいる中で知っていました。
でも「今の人生になんかが足りない気がする。子供かな?」というようなことをふと言ったのです。
もちろん、彼と付き合い始めて、初めてそんなことを言われので私は少し驚いたのと、戸惑いがありました。
半分諦めかけていた、子供を持つという希望が叶うかもしれないし、これから自分の生活が一変することへの怖さ、今更?という怒り、なんだか涙が出てきました。
自分の中で、子供はいなくてもいいと言い聞かせて、それを後悔とは思わない、もう時間は限られている、少しずつ言い聞かせて、もういなくても良いかなと思えるようになってきた頃だったから。
今となってはもっと若い時に、ちゃんと子供のことを考えておけばよかったかなと思います。
その代わりに、私は海外移住という夢を叶え、今は日本にいたときよりも幸せなので、これはこれでよかったのですけどね。
今後私たちがどんな選択をするかはまだわかりません。