オーストラリアのホリデーシーズンがいよいよ始まります。
お店ではクリスマスのショッピングの会話をよくしています。
最近は子供にはプレゼントを大人にはお金かもしくはレストランや旅行などの経験をプレゼントするという人も多いようです。
プレゼントはもらって困るものもありますからね。
というわけで今日は私がもらって困ったプレゼントの話です。
こちらはゴールドコーストのサンライズ。
これはわたしがゴールドコーストに住んでいた時の話。
わたしには近所で働いていた日本人の友人がいました。
彼女にはオーストラリア人のパートナーがいて、彼女とは親しくしていたのですが、いつしか彼らは別れてしまいました。
それから数ヶ月、彼女のパートナーだった彼がわたしの職場に「プレゼントを持ってきたんだ。」とたずねてきました。
彼の隣には大きめのバックパック。
それを開けると中から出てきたのはなんと、旅の神様の木像だったのです。
そもそも、彼がわたしを訪ねてくる事が珍しく、ましてやプレゼントなんて、怪しい事でしかなかったのですが、まさかあの木像を持ってくるなんて思いもしていませんでした。
実はその木像の事は以前からわたしも知っていました。
彼はその神様の話をしてくれたのですが、彼の親友がバリのお寺で購入した、僧侶が手彫りで作った旅の神様、トラベルブッダなんだと。
それをわたしにもらってもらいたいと言ってきたのです。
その神様を見せられた瞬間、これはもらえないと思いました。
まず、木像はかなり大きく家にはおけるスペースがなかったこと、当時から引っ越しが多かったため、運ぶのに困るような物は欲しくなかった事、もし処分する時があったとして貰い物の置物とはいえ神様を捨てることなんてできないというのが理由でした。
しかし彼の話には実は裏があり、それが1番もらいたくない理由だったのです。
友人と彼が一緒にいる時から私は彼らの家にはよく遊びに行っていたので、トラベルブッタがある事は知っていました。
ものがものだけに部屋の片隅に置かれてはいたものの、けっこう存在感があり、とうぜんアレは何?と友人に聞いたことがあったのです。
そのトラベルブッダは彼の親友から贈られたものには違いなかったのですが、いつ贈られたのか?
それは彼の前妻との結婚式にお祝いとしておくられたものだったようなのです。
なぜその前妻との結婚のお祝いにいただいたものが、新しいパートナーとの新居に持っていかれたのか?それも新しいことパートナーである友人にとっては失礼な話なのですが、それよりも、彼らは離婚していて、その結婚生活は幸せな結末ではなかったようなのです。
長くなりそうなので次回に続きます。