美容院にはさまざまなお客さんがいらっしゃいます。
自閉症だったり特別な手助けが必要な人、若くても年をとっている人も、感染症やケ頭ジラミでなければどんなお客さんのカットもします。
しかし、お年寄りで足が悪く立ったり座ったり、歩行が困難な人やパーキンソン病のようにやはり歩行が大変な方、アルツハイマーの方も来たりします。
特別な手助けが必要な方だと、意思の疎通も困難でお客さんのお連れの方やご家族の方か変わって説明をしてくれたりするのですが、私たちも美容師以外のそれらのお客さんたちの対応に必要な最低限の知識も知っておくべきだと考えます。
以前、日本で働いていた美容院では年に一度、養護学校で希望のある生徒さんたち向けにボランティアでカットに行っていました。
しかし、その前に最低限必要な知識というのを知らないスタッフもいました。
美容師として生徒さんたちにどう接するか?例えば出来るだけはやくカットをする、とか何か本や動画などを見せた方がいいのか?話し方や、どのように進めて行きべきか、など前もって知っておく事は必要だったな、と今は思います。
わたしが現在働いているお店にも先に述べたようなお客さんたちが来ますが、病気や彼らの体のコンディションでどのように対応するべきかを勉強しておくことは大切だと思いました。
今日はパーキンソン病を患うお客さんが来ましたが、歩行や立ち上がること財布からカードを取り出すなど、困難な事が多そうでした。
どこまで手助けをしたらいいのか?病気について少しでも知識があるのと全くないのでは心構えもかわります。
また意思の疎通が困難なお客さんに関しては口でせつめいできないことにフラストレーションを感じて態度でカットが嫌だと表現することもあります。
15.6歳くらいになるとそれなりに力も強くなり、美容師が近くでカットしていたらいきなりビンタされたという事もありました。
小さい子供の場合、泣かれて叫ばれて、彼らの小さな手がカットの邪魔をすることがあります。
どのようなお客さまだとしても、美容院にいる間は彼らの安全が第一。(美容師の安全もですが)
それぞれのお客さんたちが安全にハッピーに帰っていただけるように美容スキルだけでなく、いろいろな面でのアップデートは欠かせないなと感じました。
日々勉強ですね。