突然ですが今日は心理学の言葉から始めます。
スキーマという言葉を知っていますか?
スキーマとは認知心理学で使われる言葉で人間の認知過程を説明する際に用いられる概念の一つです。
ある物事に関する知識について似たような例が集まってくると、それらに共通したものを抽出して一般的知識として捉えることが可能になります。
例えばタイヤが四つついていて人が出入りする扉があり、中にはハンドルや座席があり一部窓ガラスがあり中が見える鉄の塊というと「自動車かな」と頭に浮かぶ。
警察官に道を聞いたら教えてくれる。など
私たちが働く場所、私の場合だと美容室だとしてもこのスキーマは働きます。
美容院に行ったら髪の毛を切ってくれて、髪の毛のことを知っているプロ、だと。
他のお店でも一緒ですね。
化粧品コーナーに行ったら美容について、メイクについてアドバイスをもらえる。
医者に行ったら医療的なアドバイスや治療をしてもらえるなど。
そう考えると働く側も医師免許や美容師免許などの免許やサーティフィケートがない場合でもお客さんはそのお店や場所に、専門のまたは関係した質問をしたとしても答えてくれるだろうということを想定しています。
以前、引っ越しをした時に新居に必要なベッドカバーを買いに行ったことがあります。
ベッドカバーとかベッドのサイズって国によって多少違うことがあると思うのですが、基本はそんなに変わらないと思います。
しかし、お店でサイズを見ていると自分が買ったベッドのサイズとベッドカバーがあっているのかどうか、ふと疑問に持ったのです。
キングサイズだと思っていたのですが、そういえば私たちはマットレスをIKEAで買っていたので、オーストラリアの標準的なサイズと同じなのか?
さらに持ち運びが簡単だからという理由でシングルサイズのマットレスを2つ買っていたので、さらに疑問に思ったのでした。
お店の人にその旨を伝え、サイズは大丈夫か?と聞いたところその時はな曖昧な答えしかもらえなかったのです。
その時は結局買わずにお店を出ました。
後でじっくり調べてみるとキングサイズはシングルを2つ横に並べたサイズプラズ縦にやや長めということがわかりました。
クイーンサイズとキングサイズの縦の長さは一緒。
キングシングルというサイズの縦に長いマットレスなら2つ並べたらキングサイズと同じになります。
調べていなかった自分の非でもあるのですが、寝具を扱う店でサイズが曖昧だからわかりませんと言われたのは少し残念な気がしたのです。
その経験から、私たちはお店に立つ以上、それがカジュアルでパートでも正社員であったとしても、お客さんはその状況は知らない。
知っているのはその人はその店のプロだということ。
会社での立場がどうであれ、働いた期間がどうであれ、そこで働く以上は聞かれるであろう質問などに答えられるように準備をしてことが、プロとして大切なことで責任なのではないかと感じました。
たまに忘れてしまうようなことでも、自分が経験することで思い出させてくれる。
世の中って面白いですね。