最近、オーストラリアでは
パートナービザに大きな変化がありました。
オーストラリアに永住している人との
パートナービザを申請する条件の一つに
英語の試験が追加される。(2021年中旬から)
というもの
これが議会では大変な議論になりました。
欧米人以外をターゲットにした法律になり、
差別的であるとか、人種差別だと
反対意見もあったようです。
現実に、新型コロナのおかげて
配偶者やパートナー(オーストラリア以外ん国に住んでいる)
と長い間会えないカップルも
お客さんの話の中で何人も見てきました。
幸い、私たちは仕事をしていたこともあり
離れることはなかったのですが、
友人の中にも帰国した途端に
各国が閉鎖という状況でしばらくのあいだ
離れて暮らしているカップルがいます。
先の見通しはまだはっきりとわからない状況なので
辛いでしょう。
それ上さらに英語のテストを課す
というプレッシャーでされにカップルに
負担を持たせるのはいかがななものか?
というのが反対派の意見。
その反面、オーストラリアの政府は
実用的な英語を話せることで
仕事や社会技能への制限が減る、
パートナーの支配から守ることができる、
(オーストラリア以外の国から来た
妻やパートナーに英語を話してもらいたくない
という夫がいるようです。)
永住するのならオーストラリアの
第一言語を学んだ方が良い。
(2016年の調査では
オーストラリアで話されている言語は
なんと300言語もあるそうです。)
確かに、日本で日本語が話せないと
田舎では生活するのが難しいだけじゃなく、
仕事が手に入りません。
パートナーが英語を話せて、
自分は同じ国の人と同じ言語を話せばいい
という人は結構いるのかもしれません。
でも、もし何かがあった時に英語が話せることは
自分を救うことにもなるんですよね。
差別的とか人種差別というのも
もっともな意見ではあります。
法律とかは抜きにして考えた時、
私はやっぱり海外に住むのにその国での
共通言葉は実用的なレベルで必須だと思うのです。
例えば車の運転をするにしても
技術はどうであれ、
標識は読めなければ事故が発生します。
先ほどの政府の話の中にもありましたが、
パートナーによるDV(支配)は深刻な問題です。
ソーシャルワーカーという
DV夫との間に入って仲裁してくれる人が
共通の言語を話すとは限りません。
子供がいれば現地の学校に通うことになるでしょう。
何よりもオーストラリアに住んでいて英語が話せないって
もったいないことでしかない。
私は現地の美容室で色々な国の人と働いて、
たくさんのお客さんと出会えているのは
やはり英語ができるようになったからで
それは私のオーストラリア生活を支えてくれています。
私がビザの志願者だったならば
話は別で、ビザの必要条件として入れるには、
ちょっとプレッシャーですが
「生活していく中で英語を学ぶ努力をする必要がある」
という意見には賛成ですね。
参考:
Australia partner visas: Immigration law 'to require English test' - BBC News