オーストラリアに「寿司ハブ」 という中国系(だと思われる)お寿司屋さんがあります。
フランチャイズでオーストラリアのNSWとVICに特に多く展開しているお寿司屋さんです。
刺身と寿司と寿司ロール、いなり、寿司サンドなどちょっとアレンジされたものも売っています。
いなり寿司には結構いろんな種類があって、貝ひも、キノコのマリネ、アワビ(本物がどうかは疑問)などなんだか日本人に馴染みのある味も多くて私は気に入っています。
そんな寿司ハブですが、接客ですごく感心したことがあったのでシェアします。
そこは、注文したものをスタッフがパックに詰めてくれるシステムになっていて、私はホタテの貝ひもサラダのいなりと他2つのお寿司を注文しました。
貝ひもサラダつもりが会計が終わってパックを開けるとホタテのあぶり握りが代わりに入っていたのです。
会計時に気づかなかった自分も悪かったのですが、持ち帰らずにそこで食べたのですぐに気づくことができたんです。
ホタテのあぶりを食べたい気分ではなかったのでパックを開ける前に交換してもらおうと思って、カウンターに持って行ったら、そこで思いもしない接客をされたんですよね。
新しい貝ひもサラダのイナリを新しいパックに詰めて無料でくれた。
とにかく物が高く、日本のようにサンプルも無料であまりもらえないオーストラリアに慣れてしまったせいか、この行動に以上に感動してしまいました。
その間、若干1分。
マネージャーや誰かに相談するでもなく、とても自然でシンプルで素早い行動だったんですよね。
私が新しい美容室で働きはじめた当初、何か問題が起こるたびにマネージャーに聞いていたのですが、その行動って逆にお客さんを不安にさせたり、恥ずかしい思いをさせてしまうんではないかと思うんです。
慣れてきた後は、さっさと問題を自分で解決してさらっと接客をしはじめたのですが、そのほうがシンプルですね。
というわけで、よほどの新人ではない限り、スタッフ一人一人に接客をするときのある程度の権限を与え、お客さんに臨機応変に対応することはどのビジネスにも大切ではないかと感じます。
マネージャーやオーナーは「スタッフを信じる」というスキルも必要になってきますよね。
そしてそのためには小さなビジネスでも「会社のポリシーを定めておくこと」も大切ではないかと思います。
そんなことを海外の寿司屋で経験したのでした。
寿司ハブ、おたがるに寿司を食べることができるのでオススメです。
オーストラリアに旅行で来た際は是非、寿司ハブの「ソフトシェルクラブ(ソフトシェルクラブの唐揚げ)ロール」をお試しください。
日本では味わえない癖になる寿司ロールです。
(そもそも揚げ物が寿司に入っていることってあんまりないですよね。)