マイケルの思いがけない行動
ある日の朝、マイケルが「見せたい物がある!だからこれから仕事前に一緒に来て。」といってきました。
家を出る前に彼はガムツリーで何やら検索していた模様。
「僕、これ買うから!」とマイケル
「いやいや、こうゆうのはしっかり考えた方が良いから!」とわたし
そしてマイケルは私をサーファーズパラダイスのとあるアーケードの中に連れて行きました。
そこはサーファーズパラダイスの中心からさほど遠くなく、人通りはやや少な目だけど日本食などのレストランやサーフショップ、おみやげやさんとマッサージショップが入っているアーケードの中の一件のビューティサロンでした。
マイケル「ここ、どう思う?」
彼はそのビューティサロンビジネスが$5000で売りに出されているのを見つけて、わたしにそこではたらけば?と言うのです。
私「これ、買うの?このアーケード人通るの??」
マイケル「ここ、安いんだよ。」
私「いやいや、考えた方がいいから。私そこで働く自信ないよ。ビューティできないし。とにかく、ちょっと待って」
わたしはそう言って、自分の仕事場に向かいました。
しかし、それから1時間もしないうちに彼からまた連絡が。
なんと彼は自分がビューティーシャンでもなく、お店を経営した事もないのに、そのビジネスを買った、と言ってきたのです。
これはわたしにも責任がある、なぜなら毎日仕事の愚痴を言っていたから、彼はビジネスを買ってしまったに違いない。(まあ、それだけが理由だったわけではないと思いますが。)
彼の家族や彼女がビューティの仕事ができるのならまだ話は別でしたが、明らかに彼にはその時ビューティサロンで働けるような家族や彼女なんていませんでした。
わたしも彼にそこで働けば?と言われていたけれど、その時のわたしには、自分の顧客だけで生計を立てていく自信なんて、全くありませんでした。
しかし、これから何ヶ月か後にわたしは美容師として、その店で働く事になるのでした。
その当時、マイケルはほかの仕事がうまくいっており、お金には余裕があったようです。
$5000なんて安いと言って、彼のビジネスオーナーになる自信がどこから湧いてきているのか、わたしには一切、考えもつきませんでした。
後先を考えない、無謀な彼の行動に対してわたしは彼のことをクレイジーの何者でもないと思ったのはいうまでもありません。