わたしがオーストラリアにきて10年たった今日、朝用事があると早めに出かけたパートナーから電話がありました。
「家にいる?」
「いるけど、何?帰ってくる?」
「いや、、、」
いつもと様子がちがう。
「イバーナからさっき電話が来て」
イバーナとは私たちが、お世話になっているイミグレーションコンサルタントだ。
ビザについて、何かあたらしいリクエストでも来たのかなんか、とにかく話を聞いた。
「、、ビザがついにおりたよ!」
「わたしまだメールきてないよ?」
「メールは後で送ってくれるって。イバーナが僕たちに先に電話で知らせてくれたんだよ。」
「ありがとう」
わたしは彼がどんなにこの知らせを待っていたのかを知っています。
どれほど頑張ったのかも。
そしてCOVIDが私たちにもたらした影響はたいへんなものでした。
特に彼は8ヶ月もの間、一時解雇でどこにも行けず、どこでも働けず、檻の中の鳥状態でした。
一言で言えば、シドニーでは生活するだけでいっぱいいっぱい。
パースに引っ越し1から始めてようやくこの日が来たのです。
私は声が震えてありがとうと言うので精一杯でした。
2121年5月10日は記念日になりそうです。