オーストラリアと日本ではドメスティックバイオレンスだと認める程度(個人レベルでの)に大きな差があるとある人から聞いたことがあります。
先日、オーストラリアのパートナービザの申請条件に英語のテストが必須になるという記事を書きました。
その中にも少し触れているのですが、パートナーからの束縛(記事内ではコントロール、支配と書いています。)についての補足記事です。
オーストラリア政府のホームページではドメスティックバイオレンスをこのように説明しています。
暴力的、脅迫的、支配的、またはあなたや家族を怖がらせて危険に感じさる行動。
ドメスティックバイオレンスはいつも身体的なものだけではありません。
性別や年齢に関係なくいつでもどこででも起こり得て、物や家族ペットにまでおよびます。
そのような関係の中で生活してたら常に何かに怯えていなくてはなりません。
ドメスティックバイオレンスのタイプ
- 身体的な暴力
殴られる
叩かれる
蹴られる
押される
首を絞められる
髪を引っ張られる
- 性的暴行
同意のない性的な行動や強制的に性的活動を強いる
- 言葉や感情の虐待
けなしたり恥をかかせたり価値がないように感じさせる態度
怒鳴ったり、侮辱、中傷、罵り
- 支配的行動
普段しないことさせたり信じさせたりする
人と会うことや家から出ることを禁止したり、精神的、文化的に信仰しているものを辞めさせる
- ストーカー行為
嫌がらせ行為、強迫行為
電話やメッセージの繰り返し
必要以上のアテンション
あとをつけられたり監視される
- テクノロジーによる虐待
オンライン上で何をやっているのかを監視される
コンピューターやスマホ使用状況をチェック
スパイウェア(個人情報を収集したり勝手に別のソフトウェアをインストールしたり、webブラウザーの動作を妨害して閲覧サイトを返納したりするソフトウェア)を使って追跡する
同意なしにプライベートな写真を公開する
- 金銭的な虐待
使用金額を制限する
自分のお金をもつことを禁止される
働くことを禁止される
おかけの使い道を説明させられる
- 高齢者への虐待
高齢者に苦痛や危害を与えるのは虐待である
感情的
心理的
金銭的
身体的
社会的
性的
無視、放置
前兆
感情的になった時に物を投げたり、壁を叩いたり大声を出す。
何を着てどのように見せるのかを言われる。
あなたや友人からお金を盗む
友達や家族に会うのみも許可がいる
病院に行かせない
避妊をしない
性病をうつさせようとする
母国語以外話させない
みじかな人が虐待されているかもしれないサイン
怪我の言い訳をする
人格が変わる、以前は自信があったのに自己肯定感が下がる
パートナーに常にチェックする
常にお金を持っていない
常にパートナを喜ばせることを心配している
仕事や学校などを無断欠席する
あざを隠すのに夏なのに長袖など、季節外れの服を着ている
終わりに
私たちの目に見えるものだけがドメスティックバイオレンスなわけではありません。
先日お客さんと話しをしていたら、怒った時に物に当たったりするのもやがて深刻なDVに発展する可能性があるから、そのような場合はすぐに警察に電話した方がいいと言っていました。
日本人は、どこか「私だけがガマンれば。。」と思いがちです。
ガマンはそれほど美徳ではないのです。
どこまで自分が許せるのか?ではなくどこからがDVになるのか?この記事を読んで今の配偶者、パートナーや彼氏/彼女などと健康な関係を築いてほしいです。