サロンスタッフの多様性
私のサロンでは様々なバックグラウンドを持ったスタッフが一緒に働いています。
ベトナム、ギリシャ、インドネシア、レバノン、オーストラリア、香港、オーストラリア、そして日本。
こちらに住んで長い人が多いです。
入社時、技術はEラーニングで動画を見るかたちでトレーニングが行われました。
見るだけなので、実践トレーニングはしていません。
筋肉痛になるシャンプー
以前、私が他の同僚にシャンプーをしていたときのこと、彼女は
「しっかり強く地肌をこすってほしい。爪をたてて洗う感じで!」
とにかく、強くゴシゴシ洗えばいいのばと思って、筋肉痛になるかと思うくらい全力で洗ったのですが、お気に召さない様子。
日本で10年間鍛えてきたシャンプー技術は全く評価されず、あげくには自分でガシガシと洗っていました。
何がいけなかったのだろう。
頭皮の皮がめくれるよ
そして先日、同僚にシャンプーをしてもらっていて、ようやく何が問題だったのかが解決されました。
彼女はベトナム人、美容師歴も長いのだと思います。
洗い始めるなり、彼女は自分のシャンプーはこういうものだということを洗いながら説明してくれたのですが、爪で頭皮をひっかかれている感じというか、爪をたてていました。
そしてものすごく強いシャンプーでした。
何だか、お湯が頭皮にしみるような気さえして来ました。
「私には強すぎる。もう少し優しく洗ってね」
と言ったのですが、もう、その強さにびっくりしてようやく他の同僚がどうして私のシャンプーでは満足しなかった理由がわかったのです。
日本の美容室でのシャンプーとの違い
日本では私は一つの店舗でしか働いたことがないので、他のサロンとは比べれれないのですが、私が働いていた美容室ではシャンプーマニュアルがありました。
どちらかというとマッサージに近いシャンプーです。
辞めるまでの5年間ほどは新人のシャンプートレーニングを任されていた私。
教えるときには、必ず「爪はたててはいけない。指の腹で洗いなさい」と言って来たのです。
頭皮に傷がつくことがあるし、爪がシャープだと痛いからです。
人によってはひっかかれるのを不快に感じることもあります。
別の例だと、髪の毛をとかす時も、首がグラグラ動くほど強引にブラッシングはしないとか、お客さんをできるだけ不快にさせない技術をトレーニングして来ました。
多様性に柔軟になる
爪をたてて洗うなというトレーニングを受けてきた私と、爪をたててガシガシ洗わないと気持ち悪いと思っている同僚。
今回の件でそもそも考え方が反対だったということを知りました。
こういうことがオーストラリアに住んでからよく起こります。
自分が常識だと思っていたことがどうやら他の人にとっては常識ではない。
オーストラリア在住10年目になりますが、日々、驚きと発見の連続です。
年をとるにつれて、頑固になりがちな考え方、当たり前だと思っていたことを、一度疑ってみることも大切ですね。
誰かの意見に流されるというよりは、多様性の中では柔軟に対応することも必要なスキルです。