イタリア流コミュニケーション
私のパートナーはイタリア人です。
あるとき「Eat Play Love」(食べて、祈って、恋をして)というジュリアロバーツ主演の映画を見ていました。
その中に、ジュリアロバーツが演じるリズがイタリアを旅をしているとき、カフェでコーヒーを注文する場面があります。
みんなが一斉に喋ってて、一体誰が何を言っているのか全くわからない。
パートナー曰く、イタリア人は誰かが喋っていても上から被せるように喋るのだそうです。
家族全員がそうなのだそう。
誰かが話し終えるのを待っていたら、言おうとしたことを忘れてしまうからなのだとか。
それがうちでは日常的に起きています。英語で。
英語はお互いの母国語ではないので、よく聞いていないと、コミュニケーションが一方通行になり、どちらかが言いたいことが伝えられない状況になります。
ほとんどの場合、私が話していると、彼が途中から話をかぶせてきます。
(そのあとはほぼ、私の機嫌が悪くなります。ただ聞いてもらいたかっただけなのに話させてもらえなかったのが理由で。)
イタリアのテレビ番組
先日、イタリアの朝のテレビ番組を見ていたらショッキングなことがおきました。
3ヶ月の夏季休業を終えて新型コロナ後の初めての新学期を迎えた学校とスタジオとが中継で繋がっている場面です。
スタジオのアナウンサーが中継先の学校の先生に質問をして、先生が答えているとき、まだ話は終わっていないのにアナウンサーが話をかぶせていました。
同じようなことがやり取りが色々な人との中継で起きていたんです。
そのとき、私は「テレビでもそうなんだ。。」とショックを受けてしました。
日本の普通のテレビ番組では見たことがありません、討論番組以外では。
あまりにもびっくりしたのでパートナーに聞いたのですが、アナウンサーは自分が聞きたいことだけ聞いたら後の話は聞いてないね。と言っていました。
イタリアでは成り立っているんですね。
世界には色々なコミュニケーションの取り方があるんだ。。
リアルライフでのコミュニケーション
最近ではパソコンやスマホなどSNSで人と人が繋がることが多くなってきましたよね。
イタリア人のコミュニケーションの話は別として、実際の生活の中で、本当に良い人間関係を作るには、人の話を聞く技術ってコミュニケーションにおいてものすごく大切だと思うんです。
これはスキルの一つなんですが、相手が本当は何を言おうとしているのかや、感情を知り相手を理解しようとすることは人間関係の悪化を防ぐことができます。
人同士の対立の原因って本当に小さな誤解だったりすることが多いのです。
誰かが話を始めたら、なんて言おうかは考えずにまずはしっかりその人の話を聞く。
特に日本語は主語がなくて曖昧な言語なので不明な点はしっかり確認しておいたほうがいいですね。
私は美容室で働いているので、お客様の要望を間違って聞いてしまったら、大変なことになりますし、信頼関係も築きにくくなります。
英語は第二言語なのでしっかり聞いていないとんでもないミスを冒してしまうこともあるかもしれません。
夫婦関係でも親子関係でも友達関係でもどんな関係でもコミュニケーションの基本って相手のことを理解することからだと思うのです。
ほとんどの人は話すことが好きなので、話を聞いてくれる人のことを好きになります。
コミュニケーションを円滑に行いたいならまずは「相手の話を良くきくこと」に限ります。
しっかり話を聞くことは英語でのコミュニケーションも同じです。
まとめ
イタリアの文化は話に話をかぶせるのが普通?!
コミュニケーションにはリスニングが大切。
「相手の話をしっかり聞くこと」でどんな人間関係はものすごくうまく行く。
英語でも日本語でもコミュニケーションの基本は相手の話に耳を傾けること。