【共通点をみつける】
海外に住むことは学生時代からの夢でした。
そのためには英語が話せないとダメなのですが、わたしはほとんど英会話を練習したことがありませんでした。
日本で10年働いた後、いよいよオーストラリアに行くことになりました。
英会話は3ヶ月、オンラインで練習し、とりあえずなんとか話せるレベルで出発。
家を出てからは誰も知っている人がいない、オーストラリアにも知り合いがいない。
そんな不安な状態からスタートでした。
しかし知り合いが誰もいないという環境がかえって自分を奮い立たせたのかもしれません。
ちなみに日本の美容室で働いていた10年間は、職場以外では新しい友だちができたことはありません。
いよいよオーストラリアにつき、翌日からすぐに語学学校に通い始めました。
こういう環境、新しい場所、知らない人たち、わたしにとって苦手でしかない場所。
しかし、少しだけ希望の光が見えてきました。
前日、関西空港で見かけた女の子が同じ学校の同じ日に入学した学生だと気づいたのです。
新しい友達をつくるとき、何か共通の話題があると会話がつながりやすいですよね?
出身地や好きな食べ物、誕生日が同じ、など。
わたしは空港で見かけた彼女と話すことで、同じクラスの生徒や他のクラスの生徒、いろんな国から来た生徒たちと少しずつ会話ができるようになってきました。
中には、学校が終わってもメッセンジャーでチャットしたり、飲みに出かけたりとだんだん友だちを増やしていきました。
人は究極に困ると、他人ともコミュニケーションが取れるようになるようです。
海外で見知らぬ場所、ひとりぼっちという究極の環境がわたしのコミュ障をすこし和らげてくれたのでした。