私は日本育ちの日本人です。
パートナーはイタリア育ちのイタリア人。
食べ物に関しては特にお互い素晴らしい料理があります。
そんな話をお客さんとしていると、あなたは何料理をよく作るの?と聞かれることがあります。
正直言って日本食より洋食、例えばパスタや魚のグリルに野菜などの簡単な料理の方が多いです。
でも、沢山の種類の食べ物を食べることが少ないんですよね。
ではなぜ日本食を作るのがめんどくさいのか?
本物の日本食ってたぶん作るのに時間がかかるんです。
小鉢や小皿のような箸休めが多い。
実家でもカレー以外の日はメインのほかに小鉢や作り置きなど、必ず何品か用意されていました。
オージーが思う日本食は鮭の照り焼きがのったご飯や寿司、トンカツならぬチキンカツ、揚げ物、照焼チキンなどなどのほんの一部だけ。
そこで、「まごわやさしい」素材を使ったご飯がバランスのよい日本食なんです。という話をお客さんにしました。
野菜や魚をのぞいたごま料理、海藻料理、芋の料理、豆料理、きのこ料理はけっこう認識されていないようでした。
日本人はお芋たべるの?と驚かれました。
サトイモとか、長芋とかオーストラリアではあんまり見かけません。
本物の日本の家庭料理を、オージーはきっと知らないんだな。と思います。
ちなみに今日もわたしはまごわやさしいメニューを作りましたが、こんなのオージーに説明してもわからないだろうな、と思いながら食べていました。
わたしのイタリア人パートナーは魚、特に刺身が大好きです。
しかし、わたしが作った日本の家庭料理にはなかなか手をつけようとはしません。(悲)
それだけ一般的な外国人からみた日本料理と日本の家庭料理はイメージがかけ離れているのでしょう。
かけ離れすぎ⁉︎
それでも、私はときどき食べたくなる甘塩っぱいあの感じの日本食をこれからも作りつづけていくのだろうな。
こんど誰かに何料理を作るのか?と聞かれたら甘塩っぱい日本料理のことを説明しようかな。