最近、お金の事でふと気づいたことがありました。
オーストラリアはアメリカほどチップ制度が浸透してしている国ではありませんが、美容師をしていると受け取ることがあります。
そしてその「チップを自然に受け取っている私」がいることに気づいたのです。
日本ではほぼチップをもらったことはありません。
美容室で働いていた時、本当に数えるくらいのお客さんがシャンプーが気持ちよかったわ、といって1,000円とか置いていく事はあったけれど、だいたいお菓子などの差し入れが多かったかな。
婚礼でご家族からお礼としてチップをいただく事はけっこうありましたが、それも個人でもらうというよりも、お店全体で分けていました。
逆にお会計以外のお金をもらう事はいけない事だと考えていたくらいで、もしお客さんがチップをくれると言っても断ってしまったり、悪いことをしている気分になっていたのを覚えています。
あれから10年、わたしはチップをもらうことに抵抗がなくなりました。
現金で支払われるとお釣りがでるのですが、そんな時は高い確率でお釣りで出た紙幣やコインをいただいています。
ちりも積もればかなりの金額になるんですよね。
でも、はじめてオーストラリアでチップをもらった時は店のオーナーにもらって良いの?と聞いたくらい不安(?かな)だったんです。
今から4、5年前になりますがあるオージーが、日本でタクシーに乗った時の話をしてくれました。
その人はありがとうという意味もこめて運賃のほかにチップを渡そうとしたそうなんですが、その運転手さんは頑なにチップの受け取りを拒否。
私からすればそのオージーはかなりのお金持ちだったので、チップも弾んだだろうに..と話を聞きながら思っていました。
そして、オージーの彼はその運転手さんの行動に対して信じられないというリアクションをしていました。
日本人の中には白か黒、グレイはない、お金は楽してもらったらダメみたいな前のわたしみたいな考え方がある人もまだいるかもしれませんね。
でも、チップとしてもらえるものはあなたのサービスに感謝してくれていたり、気分良くしてくれたり、シンプルにお客さんが喜んでくれた証拠なので、ありがたくもらっておきたいものです。
ちなみにオーストラリアでは食べ物などの差し入れはほとんどありません。
甘いものやグルテンをさけていたり、ビーガン、ケトなどの特定のダイエットをしていたり、アレルギーなどに関して厳しいからなのかもしれないですが。
オーストラリアでは5ドルや10ドルをランチやコーヒー代の足しにして!という感覚でもらえるでそれはそれで嬉しいんですが。
そんなわけで、チップもらうことがあったら受け取って下さいね。
悪いことじゃないですから。
わたしももらったら嬉しいのでサービスを受けたとき現金があったら渡すようにしてます。
日本人のわたしがチップを渡すと大体の人は驚きますが…