オーストラリアで美容師をしていると、日本が好きだだと言ってくれるお客さんが非常に多く事にきづきます。
わたしは日本人なので、面と向かって「日本はきらいだわ。日本人もあんまり好きになれないの。」と言う人はほぼいません。
しかし、過去に3人くらい遠回しであったり、日本人の良くない部分を客観的に話してくれた人がいます。
その中の1人は元上司のお姉さんで韓国人のCAでした。
彼女は日本人についてこう言いました。
「日本人乗客が一番怖い。」
日本に訪れたことのある外国人がそろって、
日本人は親切で優しい。
とてもフレンドリー。
英語が分からなくてもたすけてくれた。
など、自分の国の人たちがこんなふうに評価されている事に嬉しく思っていたので、
彼女が言った言葉には少し驚きました。
しかし、その言葉の真意を知り今まで忘れていた何か自分が窮屈だなと感じていた事に気づいたのです。
「日本人のお客さんってその時は笑顔で、ありがとう、また来るね、なんて言って帰っていくのに、後日忘れた頃にクレームがはいるんだよね。だから嫌だわ。」
自分にも思い当たる節がありました。
お店の中で気に触る事がおきていたとしても、その時はなんとか穏便にすませて、後日、名指してクレームを入れるといった、結構いやらしい行動をした事がありました。
わたしは自分がいくら気分を害されていたてしても、相手に嫌われたくないと無意識に思ってそういう行動をしていました。
このCAさんが『日本人の乗客』と言っていたのはそういう人が多いんだということです。
オーストラリアでしごとをしていると、クレームはその時に本人に直接、またはその上司にその場で伝えることがあります。
本人がいないところで、誰だか分からない人にクレームをいわれても正直わからないことがありますよね。
嫌われたくないという日本人の無意識の裏の顔。
誰かの陰口をその人がいないところで言うのに似ています。
わたしはその話を聞いたとき、そういう社会に疲れて海外に来てしまったんだと思いました。
時代は変わっています。
匿名でクレームやバッシングが簡単にできる時代に、私たちがやらなければいけないことはなんでしょうか?
こんな時代だからこそ、もっと堂々と意見をいうことがひつようなのかなとわたしは感じます。