GCのビーチ
謎のオージー、マイケル
マイケルとの出会いは史上最低の男(以下SOとします)とおなじ頃でした。
2人は近い「友達」だったので必然的に私と会う機会もありました。
マイケルとSOとは7歳くらい年が離れていたかと思います。
マイケルはちょっと落ち着かない人でした。
というのも、人間の体を作るのに必須なタンパク質を普通の食品からはとることが出来ない病気で、普段からほとんど野菜と炭水化物しか食べておらず、タンパク質を取りすぎてしまうと不思議な行動に出るのです。
まるで、子供のまま大人になってしまったような人だったのですが、お金になりそうな仕事をよく見つけては、いくつかの仕事をかけもちしていました。
で、このマイケルとはSOの紹介でシェアハウスに一緒に住むことになったのです。
これが全ての始まりでした。
なぜかマイケルは面倒見が良く、だからといって下心があるわけでもなく、たまにイライラさせられる事を言うのですが、基本的には親切でとてもいい人でした。
たまにご飯に連れて行ってくれるのですが、割り勘。
勝手にわたしのものは食べられる。
何をするか、本当に予測ができない。
と、本能で生きている感じ。
でも、お金のことや仕事に対してはきちんとしているので信用出来る人でした。
毎日顔をあわせていたので仕事の話もよくしていました。
わたしが当時働いていた美容室はいわゆるブラック企業で、クィーンズランドの労働基準法に間違いなく引っ掛かるであろうところ。
9:30-6:30まで毎日8時間以上働いて給料が基準の半分以下。
仕事自体は楽しかったのですが、それでは貯められるものも貯まりません。
そんな話を毎日のようにマイケルに愚痴っていたのです。
そんなある日の朝、マイケルが「見せたい物がある!だからこれから仕事前に一緒に来て。」といってきたのです。
これが最終的にわたしのゴールドコーストライフ
を変えるきっかけとなったのでした。
人間関係、特に男女の場合、そこに恋愛感情があるとうまくいくはずの人付き合いもバランスが崩れる事ってありますよね。
わたしはマイケルには全く恋愛感情もなく、それでもわりと心を開いていろいろ頼っていたし、不快なこともほぼなく、程よい距離感で友達でもあり、結局3年くらい同じシェアハウスに住まわせてもらいました。
どんなところにどんなつながりがあるか、本当にわからないものです。
次回に続きます。