史上最低男との出会い
最低な人って後からわかるんですよね。
この人ははじめて会った時は口がうまかったんです。
後から考えたらナンパ慣れしているというか、営業職だったからなのか、とにかく誰にでも気さくに話かけていつのまにか気を許してしまうような人でした。
インチキくささは若干感じていたのですが、口がとにかくうまくて話に引き込まれてしまったのです。
最終的に"お付き合い"していたのは数ヶ月、そのうちいろんなところで浮気が発覚しました。
何人の女の子たちと付き合っていたのかは今となってはわかりませんが、わたしが知っている限りでは3人以上はいたでしょう。
結局わたしはこの人から離れました。
細かいところは忘れかけていますが、何せ私史上最低の男だったためにインパクトは大。
今でも同じ名前を見ただけで、鳥肌が立つ程です。
しかしこの出会いが想いもかけずさらにたくさんの出会いをもたらしてくれたのです。
皮肉なもので、この最低男の友達がわたしにとってキーパーソンだったのです。
この、キーパーソン、彼の名前を仮にマイケルとします。
マイケルの話は次に続きます。
わたしの史上最低男との出会い、それは「話がうますぎ」た感がありました。
その時は気づかなかったけれど。
そして、同じく第一印象で感じていたインチキくささ、わたしの直感でしたが、それもあながち間違いではなかったんだなと後にかんじました。
直感ってあとから頭のおしゃべりによってだんだん追いやられてしまいます。
直感は本能、本能がこの人はインチキくさいよと教えてくれていたのに無視してしまったからこんな嫌な思い出になってしまったんだ、と反省した出来事です。