仕事が終わって外に出ると、嗅いだことのある匂いが。
太陽はオレンジ、いつもの空は煙で覆われて雲っているような変な色。
どうやら近くでまた、山火事が起きている様子です。
空からは灰がヒラヒラと降ってきて、呼吸をすると咳が出て、なんだか鼻水まで出てくるような異常な空気でした。
人は怪我をした時、健康である事に感謝します。
空気も同じで、いつも当たり前のように私たちの周りにある酸素。
吸って吐いても咳がでたり、変な匂いがすることはほとんどありませんよね。
でも、オーストラリアの山火事では健康に被害をもたらす空気汚染が問題になっています。
PM10という埃や花粉などの大きさの粒子状物質が、大気中に浮遊して、呼吸器系や心臓に入り込んで喘息や気管支炎などを引き起こす可能性があるんです。
オーストラリアに10年住んでいますが、昨年度の山火事被害があるまでは誰一人としてマスクをしている人を見かけたことがありませんでした。
マスク=危険な病気保持者だったので。
その後新型コロナの大流行によってマスクをするのが普通になったのはいうまでもありませんが。
オーストラリア人がマスクをするようになったのは実は山火事被害がきっかけだったのです。
山火事や新型コロナの流行によって、当たり前の事に感謝する機会を強制的にもらっていますね。
オーストラリア北部ではストームが来たばかり、南では山火事がまだ絶えません。
この状況を今すぐなんとすることはできませんが、当たり前の事に感謝をする習慣をつけていきたいなと強く感じました。
毎日、口に出せるともっと幸せに近づけますね。